インクジェットプリンターが突然のエラーで停止に。
ランプがオレンジに点滅、廃インクパッドがどうのこうの
普段酷使していたエプソンPM-G860が突然プリントを受け付けなくなった。
なぜ?急に止まった。
表示を見ると通電はあるものの、見慣れないランプの点滅表示。
インクが無いとか、用紙がないとかとの表示とも違う。
プリンター内部部品調整が必要です。廃インク吸着パッドの吸着量が限界に達しました。
お買い求めの販売店、または修理センターへ廃インク吸着パッド交換依頼してください。廃インク吸着パッドはクリーニング時や印刷中に排出される廃インクを吸着する部分です。お客様ご自身による交換は出来ません。(させません。)
限界値に達しますと、廃インク吸着パッドの交換が必要です。なお、限界値に達した場合、インクがあふれることを防ぐためパッドを交換するまで印刷ができないようになっています。
※エプソンサポートより
なぬーっ!
で調べたら2007年発売のプリンターだったためすでにサポート終了・・・チーン。
ということでPM-G860プリンター分解開始
壊れてサポートも終わって、もう失うものは無くなった。
ネジ山が見えるところを緩めて外し、側(ボディパーツ)を取り除く。
するとすぐに背面付近に廃インクパッドが見えてきた。
確かにいっぱいになっていることが見てもわかる。
これをとにかく再利用すべく洗ってみることに。
廃インクパッド洗浄したら洗面台が大変なことに
そらもう大変なことになった。想定内といえば想定内でも、これほどにインクがどんどん出てくるとは思わなかった。
染料インクが体の内部にまで染みてくるんじゃないかと思えるほどに指先が真っ黒に。
で、きりがないので30分ほどで洗浄終了してこんな感じでまだ黒黒している廃インクパッドたち。
プリンターPM-G860へ廃インクパッド戻してみたら
だいぶしょぼくれてしまい、かさ増ししないとならなくなったので、クッキングペーパーを間に入れてみることに。
ふっくらしていた廃インクパッドが洗濯したおかげでこんにぺちゃんこになったってことは、もう吸収できないのでは?
そしてクッキングペーパーが代用になる??
いや、駄目だと思う。代用にはならんでしょ。
ならないと思うけど、もうすでに死んでいるプリンターだし、廃インクパッドの洗濯で疲れたし、とにかくもう一度組み直してプリントできるか試してみたい。
エラー表示変わらず…でリセットをかける
廃インクパッド一応きれいに?しても、そしてクッキングペーパーを代用して一応復元できたことをプリンター自身は何も気づかない。
なので表示はエラーのままで、ここでまたググるとどうもカウンターをリセットしないといけないらしい。
ということでリセット方法を調べWindowsから色々試して駄目だったので、もうここでかなり疲弊していたんだけど、最後にMacでできるかやってみたところ、たまたまヒットした海外のリセット用アプリでリセット完了!(有料だったけどね、1000円弱だったか)
とりあえず復活し、PM-G860プリンター再起動開始!
ということで無事復活できて、でめたしでめたし。さらにあと数年頑張ってもらおうかね。
挙動音がちょっとうるさくなってきた気がするけど、ちゃんとプリントしてくれてるからね。
で、無理やりな顔料インクを入れてみたりと最後の終焉までいろいろ無茶させて、しばらく放置してしまい・・・。
完全固着で再起不能か
なかなか大変だった復活劇からそこそこ使っていたんですが、あらたにEP-4004を購入し、そちらをメインにしていたこともあって半年以上放置してしまった。
それも顔料インクをセットしたままだったので、ノズルチェックをしたら黒とイエローが全くでない。
他の色もちゃんと出ていないが、とにかくこの2色が何をやってもだめ。
クリーニング液で復活を試みる
エプソンプリンター用のクリーニングセットを購入、説明に従ってクリーニングをしても、やはりこの2色は全くクリーニング液を受け付けない。
そしてクリーニング液もなくなり、なすすべなしに。
さらにググってヘッドを取り出す
もうこうなったら分解できるところまでやってみようということに。
駄目な確率濃厚でも、どうなってるのか見てみたい。
するとYou Tubeでヘッドを取り出してクリーニングしている動画を発見。
型番が違うがエプソンプリンターなので、かなり参考になる。
ヘッド部分はとにかくメーカーとして一番いじられたくないパーツのようで、なかなかお目にかかれない。
あえて分解しにくいようにしていると思われる感じで、PM-G860では半ば力技で行くしか無い感じで、このパーツを取り外すのはかなり大変だった。
そしてなんとか取り出したヘッドのパーツ。
なるほどこんななっていたのか。
これはもう復元できないことをほぼ確信。とくにイエローとブラックは端にあるので、パーツ内でもヘッドまでの道のりが長い。
その間が耐水性能の顔料系ンクが詰まっていたら、もう無理でしょ。
もう頑張れない。
ここまででも趣味でやるにはやりきった感も十分ある。
内部構造の核になるヘッドをまじまじ見れたのは自分にとっては大きな収穫だったので、修復できなくてもかなり満足でした。
まとめと感想
今回の教訓として、顔料系の目詰まりはかなり厳しいということ。
染料系インクでも、構造によっては完全に出ない状況を打破して復活させるのは、結構大変なのではと実感しました。
ヘッドパーツのインク挿入部分とヘッド部分は更に分解できそうでしたが、そこはもう完全に後戻りできない構造だったし、疲れたのでその部分はバラしませんでした。
分解するときは画像検索で構造チェックしていますが、その時ヘッドだけ売られているのを発見。
中国アリババのサイトでエプソンプリンターのヘッド部分だけ、しかも結構前の機種でも潤沢な在庫で、いろいろなメーカー?のものがあったので、また気が向いたらヘッド交換も興味津々なところですが、その点キャノンはヘッドを交換できるような構造になっている機種もあり、その点はとても好感がもてます。