ソースネクストの激安ベクターソフトで縦書きしたファイルで実験です。
マイナーだが機能はそれなり縦書きも出来るベクターソフトのデータで実験
ソースネクストで絶賛販売中のドローソフト「Drawgraphic3 Pro(ドローグラフィック)」
アヒルの「気になる」アイコンをクリックしておけば、安くなった時にお知らせが来ますよ。
イギリス発のドローソフト「アフィニティーデザイナー」の機能で文字の縦書き入力ができない状況(2021.05現在記述)で、Illustratorに変わる本格縦書き入力が出来るドローソフト、ベクター系グラフィックソフトの存在が待たれる状況が続いています。
意外と知られていませんが、このドローグラフィックは縦書きが出来ます。
上図キャプチャーご覧の通り、テキストのパレットに「縦書き」のボタンが存在します。
現在縦書きが出来るドローソフトはIllustrato以外では有料のコーレルドロー、無料のインクスケープ、そしてこのドローグラフィックぐらい。
とはいえ、このドローグラフィックの文字入力って、Illustratorを使った人にはビックルするぐらい使いにくくて、Illustratorがよく出来ていることを再認識してしまいますが…。
セールの時で980円の買い切りでしたからね。多くは望めないでしょう。
というわけで今回は、このドローグラフィックで書き出した縦書き文字を打ち込んだファイルを手持ちの別なドローソフトで開いてみる、という実験検証です。
ドローグラフィックで汎用性のあるPDFで保存し、アクロバットで開くとこんな内容のファイルです。
ドローグラフィックのPDFファイルをIllustratorで開く
ドローグラフィック書き出しのPDFファイルをIllustrator CC 2021で開くと、アラートが。
そして開くと、
何ら問題ないプレビュー。
ですが、アートワーク表示にしたところ。
アウトライン化されていました。問題ないわけです。
ドローグラフィックのPDFファイルをアフィニティーデザイナーで開く
Affinity Designer1.9.2.1035を起動、ファイルを開くでドローグラフィック書き出しのPDFを選択、OK。
別な内容になって、しかもずれている。
しかしアウトライン化はされておらず、一文字ずつ改行されたテキストの属性になっていました。
ドローグラフィックのPDFファイルをMicrosoft Expression Design 4で開く
こちらも今ではマイナー、マイクロソフトのドローグラフィック「Microsoft Expression Design 4」でPDFを開く。
開こうとしたら、PDFを読み込めず。
でもIllustratorの「.ai」拡張子のファイルは読み込めるんですよね。
やむをえず、PDFの拡張子に後に「.ai」を追加して開いたところ。
アラート無く開き、謎の文字が縦配列で、しかもアウトライン化されていました。
ドローグラフィックのPDFファイルをインクスケープで開く
この検証に際して久しぶりにインクスケープをインストールしてみました。
インクスケープでドローグラフィックのPDFを開くと以下画面がでるので、インポート形式をデフォルトのInternal importから、Poppler/Cairo importへ変更します。
Internal importのまま開こうとすると以下のようなエラー表示で強制終了になります。
で、開いた様子がこちら。
文字は別なフォントに置き換わっていますが、文字化けはなかったです。
Illustratorで開いた時同様でアウトライン化された状態でした。
まとめと感想
ドローグラフィックはピクセルが並ぶラスター形式と違って、ファイルの内訳が異なっていることが改めてよくわかりました。
そしてお互いファイルの行き来をしない、させない、ような状況。
後出しでシェアを狙うドローグラフィックソフトは歩み寄りが見えても、ほかメーカーの作法で出来たファイルのサポートまではなかなか手が回らないんでしょう。
マクロメディアのフリーハンドを買収と同時に消滅させたAdobe Illustratorの一強はまだまだ続きそです。