Print

インクジェットプリンター、インクは純正派?互換派?

2017-06-23

家庭用プリンター主要メーカーといえば、HP(ヒューレット・パッカード)、キャノン、エプソン、ブラザー。

そのうち3つが日本のメーカーという状況で、これは海外でもHP、EPSON、Canon、そしてSamsungが加わる感じで家庭向け主要プリンターメーカーという認識。

そんな各メーカーが売り出している純正インクの多くは非常に高い。

純正インクと互換インクの距離感

純正インクと変わらない金額の互換インク。純正ではないと小さく書いてあります。

家庭用プリンターが一番活躍するのが年末の年賀状を作る時。

こだわりのデザインや、家族写真にメッセージを添えて必要な枚数だけキレイにプリントしたいという希望を叶えてくれる。

しかし、紙面の全面にインクを大量に使うような色濃いめのデザインでは、インクの消耗が心配になり、枚数が100枚近くになると印刷に出しても良かったのでは…なんてことも思ってしまいます。

写真もキレイにプリントできる家庭用プリンターは6色セット。メーカー純正のインクではAmazonでも5000円を超えてしまいます。

ところが最近では、安い互換インクメーカーのラインナップが非常に多くなり、純正インクより互換インクのほうが店頭に多く並んでいる状況…。

それだけ多く陳列しているとお店の人もさすがに無視することもできず、お客さんにどちらがいいのか聞かれれば、微妙な距離感を保ちながらも最終的には、「互換インクを使用した場合は、一年以内の修理対応でも有料になる場合がほとんどです、またメーカーサポートが受けられなくなることもあります。」というアナウンスをしてメーカー純正インクへ誘導する。というのが現状かもしれません。

純正インクでも大量にプリントできる機種導入でも…

純正インクでもリーズナブルな金額でプリントのできれば、互換インクの登場も無かったんだと思いますが、なかなかそうはなりません。

台湾の家電量販店ですでに数年前から大容量ボトルのEPSONプリンターが陳列されており、海外にはこんな良いものがあるんだ!と驚いたことをよく覚えていますが、日本ではつい最近の出来事。互換インクの台頭にメーカーが対応するために逆輸入的に登場してきた大容量インクのプリンター。

しかし今度は本体価格がえらく高い設定。そうなるとトータルランニングコストが通常のプリンターのそれとそう変わらなくなるので、これまた購入する人がどれだけいるのだろうかと思ってしまいます。そして6色インクの大容量プリンターはまだ存在していません。

そして互換インクを試してみることに

そんな訳で、まず一年は純正インクで様子を見る。

しかし、やはり純正インクが高いことに納得がいかず、一年の無償サポート期間を終えた後に互換インクにする人、しない人というのに別れてきます。

自分前者で、互換インクにした人で、そうでなければこんな投稿をすることも無いわけで、互換インクを実際に使用してどうだったのか、純正と比べてどれだけ劣っているのか、また優れているのかを、実体験を込めてここにリポートします。

最初は注入タイプで手が大変なことに

最初に試していたインクは純正インクに穴を開けてインクを注入する詰め替えインク。確かELECOM製だったと思いますが、これが今思えばよくやってたと思えるぐらい面倒な上に毎回手が汚れるひどいセットでした。染料系インクは手に付くと結構落ちにくく、数日は指先が赤くなったり青くなったり。

いよいよ登場本格互換インクでしたが…

プリミティブな詰め替えインクを経て、次にカートリッジごと売っている互換インクで、EPSONプリンター用の互換インクはチップも付いているので、そのまま差し替えて使う。

これは便利で安くて、最高!という感じで何の問題もなかったわけですが、デメリットは時間を経てやってきました。

スポンサードリンク

親へ子供の写真を引き伸ばして互換インクのプリンターでプリントしてあげた後、一年以上経過していたと思いますが、飾ってあった写真を見ると、見事に色が退色していた。

最近の染料系互換インクは、HQ(ハイクオリティ)仕様もあるようなので、それであれば退色も少なそうだし、試したいところですが自分は禁断のインクに手を出してしまったんです。

顔料系互換インクの衝撃

今まで数台のプリンターを購入使用してきましたが、一度だけEPSONの顔料系インクジェットプリンター「PX-5500」を購入したことがありました。A3ノビまでプリントでき、インクは8色セットというプリンター。なので純正インクのセットが8千円という衝撃価格。

それを何度購入したことか。今思えば良く買っていたと思いますが、今でも顔料系純正インクを使っている人そんな状況でプリントしてるんでしょう。そんなもんだと思ってみなが使っている状況。

先に上げた退色している写真をよそに、このPX-5500でプリントしたときの子供の写真は全く退色していなかったことを実家で確認。

顔料系インクの力を見せつけられた瞬間でしたが、ある時ネットで目にした衝撃の互換インク。

染料系プリンターに使える顔料系互換インクというラインナップ。

最初何を言ってるのか解らず、または間違ってるのか?!とさえ思った商品でしたが、嘘でも冗談でも間違いでもなかった商品。

染料系プリンターに顔料系インクを入れてしまうという暴挙にも思えるような商品だったんです。

さすがにこれには、「いやーーーそれはっ!」というツッコミを入れる拒否反応でも、何度かそのページを見ているうちに「いってみる?」という気になり、お試しでワンセット購入してみることに。

お試しした結果…プリンターはどうなったか

まずプリンターの構造的に染料系と顔料系では違うんじゃないかということを想像したわけですが、そんな一見暴挙のようなものでも商品化されているということは、一応使えることは確認した上でのことでしょうから、だったらやってやるよ!ぐらいな勢いで購入ボタンをポチる。

さっきまで染料系インクが刺さっていたところに顔料系インクが入れば混ざるよね??って心配もありましたが、そんな心配事については使っていくうちに顔料系のみになっていくよ的なフォローが説明書きにあったように記憶します。

そしてテストプリント、カスレなしを確認して、いざ本番写真プリント。結果を見る限り、悪くない印象。ぜんぜん悪くない印象。これで染料系プリンターが顔料系6色プリンターに変身したという事実が目の前に起きたわけです。

そして大量購入

結果をみて、PX-5500のときのプリント結果は手元になかったので記憶の中での比較ですが、負けてない印象というのが正直なところ。

これはすごいということでその後、6色の10セット大量注文。そのほうが安かったので。あとは突然販売中止になったらどうしよ??って不安もあって。

これでいつでも、格安に気軽にきれいな写真を顔料系プリンターでプリントできるという喜び、優越感みたいな気持ちになりました。

まとめと感想

染料系プリンターを購入した時に、数年後に顔料系プリンターに変身するなんて誰が想像できたでしょうか。

まあ、一番ショックを受けているのはプリンターメーカーかもしれません。

結果大満足な顔料系インクでのプリントですが、デメリットが無いわけではありませんので、それはまた追々レビューしたいと思います。というわけで、手放しで誰にでもオススメなんて危険なことはしませんが、自分はダメ元でもやってみて心底良かったと思える結果だったので、こうして皆さんへお披露目できました。でめたし、でめたし。

スポンサードリンク

-Print
-

© 2024 じゃじゃむねっと