複数バージョンのインストールしているパソコンで優先してIllustratorを起動させるバージョンを決める方法を解説いたします。
どうぞ最後までお付き合いください。
MacOS9の時代から巻き起こっているイラレでバージョン混在方法。
Photoshopのようにバージョンをまたぐことが容易に出来ないIllustratorは、新しいバージョンがでても、過去のバージョンを切り捨ててすぐに最新へ移行することは前から困難が付きまとうソフトの一つでした。
使用するOSごとで変わるIllustratorのバージョン混在方法
MacOS9の時代、Illustrator8.0.1をメインとしつつ、Illustrator9は完全にスルーして、Illustrator10.0.3をインストールしていました。
Illustrator10.0.3をインストールしても、メインはIllustrator8.0.1にしておきたい。
でもIllustrator10をインストールすると、.aiをダブルクリックで開くとIllustrator10.0.3が起動していましました。
MacOS9でIllustratorととにかくメインにする方法
MacOS9ではインストールしたアプリケーションは、アプリケーションフォルダに格納されます。
あとからインストールしたIllustrator10.0.3を外付けHDDなど、任意の場所へ移動。
それだけでIllustrator8.0.1で.aiのファイルがダブルクリックで起動できるように戻せます。
そしてIllustrator10.0.3を起動したいときは起動ドライブとは別な場所へ移動したIllustrator10.0.3のアプリケーションを直接ダブルクリック、またそのショートカットへ開きたい書類をドラッグで開けばOKです。
Windows10でIllustrator CCのバージョン指定で優先順位をつける方法:その1
最新のIllustrator CCは、各年度ごとに2014、2015、2016、2017、2018と、多くのバージョンがありますが、モニターが小さいMacBook Airなどのノートパソコンでは、2014年までのほうが良かったり、しかし時に最新バージョンを触ってみたくなったり。
そんなとき、使用する環境に合わせて使いたいバージョンを優先して起動するようにするには、インストールする順番で設定をします。
最優先したいバージョンを最後にインスールすれば、Illustrator(.ai)ファイルをダブルクリックすることで最後にインスールしたIllustratorが起動します。
もし、最後に入れたものが最優先にしたいバージョンでなかった場合、一旦アンインストールし、再度インストールすることでそのバージョンが.aiにファイル関連付けが移動し、最優先となります。
自分は自宅デスクトップのWindows10では、最新のCC2018をインストールしたあとに、CC2014を入れたことでCC2014に.aiのファイル関連付けが移行してしまいましたが、再度CC2018を入れ直すことで、ファイルの関連付けを修正できました。
Windows10でIllustrator CCのバージョン指定で優先順位をつける方法:その2
いちいちインストールし直すのはとっても面倒です。
さらに管理者でなければそんなことはできません。
そんなときはブリッジを使います。
「Br」のアイコンのAdobe Bridge、起動したらメニューの編集→環境設定(ショートカットキー:macの場合はcommand K、winの場合はControl K)。
左に表示されるサイドメニューの8番目「ファイルタイプの関連付け」からIllustrator(アルファベット順)を探し、インストールされているIllustratorから最優先したいバージョンを選択、最後にOKをクリックで環境設定を閉じる。
これで優先するバージョンの設定が完了ですが、この設定はBridgeから書類を開かないとダメです。
macのファインダー、winのエクスプローラー経由では設定以前と同じ状況であることを予めご承知おきください。
まとめと感想
力技記事なので、だめな場合もあるかもですが、うちの場合ということで軽く参考までに。
それから、Adobe Bridge意外と使っていな方もいるかもしれません。
インストールすらしてない人もいるでしょう。
コレを機にぜひ活用してください。
IllustratorはInDesignに比べたら、まだバージョン間のファイル互換性は保持されているほうですが、最新のCC2018ではプロパティウィンドウが追加され、インターフェイスが様変わり。
今までメニューから命令を実行しないと出来なかったアウトライン化や重ね順の変更などがウィンドウに入ったことは使い勝手の向上になるかもしれませんが、そこでしか出来ないことは一つもないので、現状自分的には要らないウィンドウです。
プロパティに何をどこまで表示できるようにするかをカスタマイズができるようにしたり、そこにツール群で重なって隠れているツールが表示できたら便利かもと思います。
パペットワープが一押しのIllustratorCC2018、パペットワープ使っている人どれだけいる?誰のリクエスト?海外のフォーラムではみんなが欲しがっていたのだろうか。
追伸
アドビが過去バージョンをバッサリ切り捨てましたね。
ドルビーの件うんぬんでのということですが、かなり残念な事件です。