Adobe Dimension CC 2019(Ver.2)飛躍的進化と要望点とは

Dimension CC 2018(Ver.1)がリリースされてはや1年。Dimension CC 2019(Ver.2)ではとんな進化を果たしたのでしょう?
アドビが久しぶりに放った3DCGソフトウェア「Dimension(ディメンション)Vre.2.0」の進化とは?
リリースされては、数年で開発終了というソフトが多い中、Adobe製3DCGソフト「Dimension(ディメンション)」がとりあえず無事2年目を迎えることが出来ました。
そして嬉しい機能アップが図られた点、実際使用してみての感想をお伝えします。
進化1:インポートファイル形式の種類が増加
今回の機能UPで、自分としては大いに嬉しい部分。一番うれしいところかもしれません。
MacではフリーになっているAdobeライクなインターフェイスを有したストラタというソフトを使っているんですが、Dimension CC 2018(Ver.1)では唯一といっていいインポートファイルのOBJ形式がストラタからエクスポートするとなぜか不備が多く、そのため一旦STL形式で書き出し、他の3DCGソフト又はPhotoshopそのSTL形式のファイルを読み込み→OBJ形式へエクスポート、という手順を踏んでいましたがそれが必要なくなりました。
3DCGビギナーをターゲットにしたソフトですから、この点は大変ありがたい順当なアップグレード項目です。
進化2:複数のグラフィックレイヤー
複数の画像、ロゴファイル、その他のグラフィックを3Dモデルにレイヤーとして複数配置できるようになりました。
これによって今までパッケージデザインをBOXのモデリング形状へマッピングする際など、一つのファイルにまとめないと出来なかったのが、各面ごとに貼り付けることができるようになり、Dimension上でパッケージのデザイン・レイアウトができるようになったわけです。
それぞれに固有のマテリアルプロパティを当てることができるので、商品名は箔押し風に、メーカー名は墨文字でなどもOKです。
進化3:IllustratorとPhotoshopの連携の強化
AI、PSD、SVGファイルをドラッグで立体オブジェクトへ読み込んだり、ラスター、ベクター問わずにDimensionシーンに直接コピペが可能になりました。
これによってイラレ・フォトショ・ディム(勝手に省略)の垣根がなくなり、直感的に作業できる領域が一気に3D空間へ広がったことを意味します。
やはりそのまま「Dimension(ディメンション)Vre.2.0」の進化しなかったところとは?
やはり立ち位置はかわりませんでした。イラレやフォトショの2DCGを生業とした人たちをターゲットにリリースされた3DCGなので、難しい操作を排除すると仕方ないことなのかもしれません。
進化なし1:モデリング機能はなし
3DCGにおいては最もコアな部分ですが、同時に2DCGユーザーにとっては最もハードルが高いところ。
現状Adobeのソフトでこのモデリング部分をフォローしようとしたら、イラストレーターに搭載された3D効果で生成した立体形状ではエクスポート出来ないので、Photoshopで押出した形状レイヤーをOBJ形式に書き出しする方法以外スマートな方法は思いつきません。
進化なし2:3D形状エクスポート機能なし
モデリングが出来ないので当然といえば当然ですが、わかりやすいインターフェイスなので、例えばここで様々な形状、様々な形式のファイルを読み込んで、3D空間へレイアウトしたり、組み合わせて何かを作ったりすることは出来ます。
それを外部の3DCGソフトへ活用できるようにOBJ形式だけでもエクスポートをサポートしてくれていたらかなりいい感じでしたが、その夢は叶いませんでした。
まとめと感想
Adobe Creative Cloud 2018でDimension CC Ver.1がリリースされて今回メジャーアップデートのVer.2になり、使用頻度が増えそうな予感プンプンのアップグレードを果たしてくれた印象です。
モデリングが出来ないのは想定内だったので、それを外部のソフトでするとしてインポートできるファイル形式が増えたのは大いに歓迎できる点。
20年以上前にリリースしていたDimensionsでは勿論モデリングも出来たわけですが、今回はその部分をAdobe Stockで事前に作って有料で提供しますというスタンス。
でも、例えばパッケージデザイン一つとっても、ほしい形状はAdobe Stockに存在することは9割方無いと思います。
いつも缶コーヒーのデザインができるわけではないし、いつも紙袋のデザインをしているわけではないですよね。いろんな形の水しぶきがいつでも欲しいわけでないありません。
就活する学生がポートフォリオに入れる作品を創るなら十分な3D形状がすでに同梱されている状態と言えるかもしれませんが、プロの2DCGをターゲットにしているなら、少なくともPhotoshopでできる程度のモデリング機能を搭載すべきではないでしょうか。
追伸
今どき、モデリングを無料でするならブレンダー。なのかもしれませんが、例えば学校で新たにソフトも入れらないラボのPC、会社のPCなどを使っているような状況ではそれも叶いません。
そんなときは上記Photoshopのモデリング機能、それよりももっと自由に軽い挙動で様々な形状が作れるおすすめ3D DESIGN TOOLサービス「Vectary」。
インターフェイスは英語ですが、ブラウザー上で操作でき、軽快にモデリングできるし、OBJ形式やSTL形式で書き出しができるので、これをマスターしたらDimensionへモデリング機能を切望しなくていいと思えてきました。
有料で高解像度レンダリングなどができたり、保存ファイルの上限が増えたりとありますが、まずは無料で全然OK。
ユーチューブのVectary公式チャンネルに多数チュートリアルがアップロードされているので、じっくりすこしずつ基本をマスターしちゃいましょう。
追伸2 2019年6月16日
Dimensionのフィードバックページの情報によると、次期バージョンでOBJ形式の書き出し、そして内部での簡易モデリングが可能になるとのこと。
あとはレンダリング途中での一時停止がほしいところです。