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Adobeで出来ない表現が出来るソフト

2017-07-12

パソコンで画像処理や画像加工と言えばAdobe無くして語れないところがあります。

しかし最近ではスマホだけで画像処理、加工をする若者たちが急増中です。

中学生や高校生はパソコンよりもスマホだけで画像加工をしたがる傾向にありますが、そこにAdobeの姿はなく、時には個人が作ったアプリだけで完結する事も可能です。

パソコンでもAdobeに出来ない事をする

日本では特に印刷業界において不動の地位を得たAdobe無くしてグラフィックデザインを語れないところがあり、特に編集作業においてはAdobeに始まりAdobeに終わる感じもあるものの、そうでない場合は最終段階で帳尻をAdobeで合わせるぐらいな事。

であれば途中の制作プロセスはAdobe以外の使いやすいソフトを使っている人もたくさん存在しています。

Adobeが入り込めていない視覚表現ジャンル

ハイクオリティな視覚表現でAdobeが手出し出来ない最も顕著なジャンルは3DCG。DTPにおいて業界標準になり得ても、事3DCGのジャンルでは呆然と立ちすくむばかりのAdobe。

最近では人体3DCGソフトウェアPoserを食ってかかろうかというfuse(フューズ)をリリースしましたが、これを仕事で使えている人はまだ皆無。

そこで市販されている3DCGソフトで業界標準に最も近いのはオートディスクのmaya(マヤ)かもしれません。Adobeのようにサブスクリプションでの使用をしても月々3万円もかかるmaya。業界においてはそれでも利用する価値あるソフトウェアという事でしょう。

Adobeで出来そうだけど出来ていない視覚表現ジャンル

Adobeに出来る視覚表現の限界=PhotoshopとIllustratorのタッグで出来る表現の限界と言えるかもしれません。出来そうだけど出来ていない機能を持ち合わせた2つの画像加工ソフトを紹介します。

1つ目はPhotoshopのバイキュービック形式を凌駕する解像度補完機能を有するphotozoomというソフト

Photoshopの解像度補完技術は年々進化していますが、バイキュービック形式をはじめとする解像度補完方式の選択肢は十年前から大きく変わってはいません。
それをあっさりと超えている補完機能を有し、小さい画像を大きくする際にPhotoshopではなし得ない素晴らしい結果を生成するphotozoomは、今まで無理と思っていたことさえも可能に思われるような解像度補完機能となっています。photozoomの解像度調整を一度でも経験したら、Photoshopで画像解像度の再サンプルチェックをしてサイズを引き延ばす・・・ことが出来なくなります。

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追記:Photoshop CC 2018ではディテール保持2.0で、photozoomにはかなわないあでも、補完機能の進化が見て取れます。

2つ目はIllustratorの画像トレースを凌駕するトレース専用ソフト、その名もトレーサー

Illustratorにトレース機能が内包されたのはCS2からですが、トレース精度が飛躍的に進化したのはCS6からで、それまでは正確性を必要とされるトレースはとても出来たものじゃなかった、ペンツールを駆使してトレースした方がよっぽどましでした。
今ではオープンソース化されているポトレースを搭載したココアポトレース(Mac用)、いろいろ変換できるAKJ BEATS(Windows用)など無料ソフトもありますが、トレース専用ソフトのトレーサーはなんと1980年代MacOS9用ソフト。そんな古いソフトですが、当時10万円近くするソフトでドングルと言われるハードウェアプロテクトでソフトの複製をロックしている高額ソフトでした。
当時Adobeからリリースされていたstreamlineというトレースソフトは、カラーのトレースも出来る点、用途次第では使えるシーンもありましたが、精度を必要とされるシーンではポンコツとしか言いようがない結果のトレース精度だったので、トレーサーを使ってみたときの衝撃は今でも忘れられません。自動でここまで出来るんだ!という感動と衝撃。それが今もってAdobeの画像トレース機能の上をいっているという事実は変わりありません。

他にもトレースソフトで著名なソフトにベクターマジックというソフトがあります。英語版ですが、メーカーウェブサイトから回数制限があるもののトレース変換試せるので、試して良ければ購入検討しても良いのかもしれません。これはディズニー他多くの企業で使われているトレースソフトという事なので、カラー変換も出来るとなれば期待しても良いかもしれません。

3つ目はお手軽簡単に3DCG風文字デザインができるArt Text 3

AdobeのPhotoshopでも、Illustratorでも、最近のバージョンでは立体表現が可能になってきました。

そして最近リリースされたAdobe Dimensionなら、モデリング機能はなくともかなりリアルなレンダリングを搭載してお手軽に3DCGができます。

デザインの現場でもっと簡単に、手早く、ハイクオリティなタイトルの装飾をしたいとき、Art Text 3というソフトが素晴らしいサポートをしてくれます。

「え?このタイトル何で作ってるの??」

Art Textを知らない人はきっとそう思うでしょう。それぐらいAdobeユーザーには難しい3DCG風のタイトル表現を簡単にこなしてくれるのがArt Text 3というソフトです。

まとめと感想

今回の投稿、正確にはAdobeでは出来にくい、またはAdobeだけではとても大変、というのが正確な表現かもしれません。
なんだかんだ言っても制作の現場でAdobeを外すわけにはいかないですし外すつもりもないまでも、そこだけの頼るのではなく、より良く、効率も良く表現の幅を広げていければと思っています。

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