Software

MacOS9がブルドーザーで走る!Sheepshaver

2017-05-30

MacOS9(マック・オーエス・ナイン)は永遠に不滅でした。

出会いはMacの専門誌でした

Sheepshaver(シープシェーバー、シープシェイバー)なるエミュレーターを知ったのは毎日コミュニケーションズが発行していた季刊誌「Mac Jack(マック・ジャック)」という雑誌のVol.7でした。

Mac Jack

「旧Mac OS エミュエミュ天国」というタイトルで、数ページに渡ってエミュレーターの特集が組まれていた記事での出会い。

旧マックエミュレーターの記事

エミュレーターといえば、ゲームのエミュが多いようですが、Macで走ったWindowsのエミュレーター「バーチャルPC」は今やフリーソフトとしてマイクロソフトからダウンロードできるようになっています。マイクロソフトが買収前、有料のときは2万前後していたのに。

Mac OS(Classic)のエミュレーターは雑誌記事で6つ紹介されていましたが、クラシック環境で新しめのバージョンを復活させるには、やはりシープシェーバーがイイ様子。

雑誌の中でも詳しく設定手順が紹介されていたし、ブログのレビューでも一番多く見受けられたので、自分も試してみました。

起動した所

MacOS9.2.2は無理なようですが、9.0.4までOK。 そこまで行ければ、普通に良い感じでDTP・グラフィック制作環境が構築できます。

OS9が今でも時折必要になるのは…

  1. Adobe Illustrator 8.0.1でCIDフォントの詰め確認
  2. Illustratorの古いプラグインソフトの使用
  3. 古いイメージファイル「.img」の解凍
  4. MacOS9でないと起動出来ないソフトの使用
  5. 最速でシステム終了する心地よさ

オープンタイプフォントの詰めの設定をしっかり覚えてカスタマイズすれば、それはそのほうが便利なのかもしれませんが、詰め上手(イラレ8のプラグイン)のような視覚的に微調整がサクッと出来ることにはなっていないので、ちゃんと起動できればまだまだ現役で使えるシーンが結構あります。

そういえば、G5でOS9が直接起動できなくなったとき、フランスのフリーダムテクノロジー社が、OS9が起動できるG5用ファームウエアを売っ て…なんてエイプリールフールに噂がでていたようですが、何処のメーカーもファームウエアで機能制限をすることって多いようです。

CANONのEOS KISSにロシアンファームを当てると機能アップ=機種グレードアップ!のようなことも、ネットで散見出来るし、古いPower Macでは、DVDDriveのファームウェアで機能を制御して、グレードに差をつけるようなこともあったなんて噂も。

以前はiPhoneiOSジェルブレイク(脱獄)でテザリングをする(今では普通にできる)!なんてこともありましたが、全て自己責任のもと合法的な活用を。

今使っているMac Proと自作Windowsで試してみた結果

自分にとっては夢のようなMacOS9のemulator、シープシェーバーでDTP環境を構築して実用レベルなのか?!試せる限りやってみました。

シープシェーバーのオフィシャルサイトから
Unix with X11 (Linux i386/x86_64/ppc, NetBSD 2.x, FreeBSD 3.x)
Mac OS X (PowerPC and Intel)
Windows NT/2000/XP
BeOS R4/R5 (PowerPC)

スポンサードリンク

フリーソフトでありながら、結構マニアックな対応をしてくれています。すばらしい。そしてオフィシャルからのダウンロード先が分からないんですが、なんと2010年後半まで、アップデートされているようです。本当にすばらしい。※Windows版は最新が2015.03を確認

で、普段使う環境として、もちろんMac(Intel)、そしてWindowsXP、Vista、8.1、10でシープシェーバー試してみました。

想像でMacOSX(Intel)が一番きびきび動くかな、同じMacOSだし…と思ったら!

結論から言いますと、Windows用のシープシェーバーの方が全然よかったです。

Mac用は初代MacPro(Xeon3.0GHz、メモリ8G搭載)で試したんですが、明らかに動作が遅かった。安定はしていたように思いますが、きびきびでは無かった。

WindowsVistaはVAIOノート、core2duo1.05GHzのCPU、2GBメモリ搭載で試したが、これがPCのスペックのせいできびきびとは行きませんでしたが、それでもMac用よりよかった印象。

そしてWindowsXPはcore2duo3GHz、メモリ4GB搭載(※認識3.5GB)で試しましたが、これはかなり良い感じできびきびでした。

そして今メインで使っているWindows8.1のAMD FX-4170 QuadCore 4.19GHz(ブルドーザー)、メモリ16GBで試したSheepshaver、メンテナンス系のソフトと一部干渉するので、それを終了してからSheepshaverを起動という手間があるものの、だいぶいい感じで動いています。

PCのスペック

今でもMacOS9をPowerPCのMacでいつでも起動出来る状態にしてあるのでそれとの比較です。このG4Mac(通称デジタル・オーディオ)はCPUをfirstMac1.5GHzに変えてメモリはフルの1.5GB搭載なので、OS9環境としては自称最高でかなりきびきびなMacだと思いますが、それと比べてもアプリケーションによっては圧倒的に速い動作を見せていました。やはり今時のCPU、SSDドライブには敵わなかった。

まとめと感想

本気でDTP環境をシープシェーバー上で構築して、そこだけで仕事を完結させるようなことを今から考えるのは、現実的とはいえませんが、以前の環境を復元できれば、先にあげたような古いイラストレーターファイルを開いてちょっとした直しや、CIDフォント文字詰めの様子を確認したり、そのままアウトライン化したり、はたまた古い環境でのみ動かせるイラレ&フォトショのプラグインの活用など、手持ちの最新スペックPCで出来るのはとても大きなメリットに感じます。

Windowsでの起動では、MacとWindowsのキー配列の違いがあるので、そのあたりの操作性には違和感があるものの、慣れればそこも大した問題ではないかなと思います。

ということで、MacBookairを買って、ブートキャンプでXP起動した上にシープシェーバーOS9.0.4をFullScreen起動で、EGBRIDGEで漢字変換しながら、Jeditでブログの記事を打ち込んで、Netscape8からWPのブログの更新することを夢見ていましたが、若干違いはあるものの、近い状況を作り出せたので満足満足です。

追伸 ブラウザはこれを

Classilla(クラッシラ)?で読みはあっているのだろうか。

MacOS9ではいまこれを使う

Classilla は 、Mac OS 9 *用の無料のオープンソースブラウザです。
Classillaは 、一般的なFirefoxブラウザを支える技術と同じ技術を使用して、Webブラウザのサポートを、従来のMacintoshシステムにMozillaの移植版であるWaMCom上に構築しています。これは完全に無料で、オープンソースであり、そして標準に準拠しています。費用も制限もなく使用してください。あるいは、あなたがスキルを持っているならば、それをハックしてあなた自身のものにしてください。Classillaはあなたの素晴らしい古いPower Macintoshesを元の状態に、そしてオンラインに戻します。
*そして可能であればMac OS 8.6

以上がサイトの情報をグーグル機械翻訳した内容一部抜粋ですが、ネットスケープでは起動はするものの、ほぼブラウジングできなかったので、これがおすすめです。

スポンサードリンク

-Software
-

© 2024 じゃじゃむねっと